こんにちは。
兼業トレーダーのひろとっちゃです。
この記事は、NY時間のデイトレードに限定した解説記事です。
今回は第8弾として、大きなサイズの波における押し目買いについて解説してみました。
なお、その他のトレード記事は下のリンクから見れますので、興味がある方は後で読んでみてください!
以前、「大きなサイズの波における戻り売り」のトレード解説記事でも書きましたが、波のサイズによってエントリーの考え方は大きく変わります。
調整波が大きい場合(トレンドの場合)、短期的な値動きに逆張りすることになるので、注意してエントリーしないとダメということでしたね。
大きな流れに順張りしてるっていうバイアスが損切を遅らせるんだよね!
今回は前回の戻り売りの復習という意味も込めて、大きな波に順張り(押し目買い)する際のコツについて書いてみました。
※ここで、大波の定義は5分足チャートで確認できるレベルで考えたときのものです。
トレード準備
トレード解説の前に、トレード条件と環境認識の方法について整理しておきます。
なお、他のトレード解説記事も同様の記載ですのでご容赦願います。
当ブログ内の他のトレード解説記事をご覧になったことがある方は、チャートが掲載されたページ(←click)まで読み飛ばして頂いて構いません!
トレード条件
では、まずはトレード条件を整理してみます。
- トレード時間:NY時間の午前中 ⇒ 厳密ではなく、日本時間の21~24時あたり。
- 通貨ペア:ポンド円 ⇒ ボラティリティも大きく短期トレンドでも十分に利益が狙える。また、テクニカル分析が効きやすい。
- トレード時間足:5分足 ⇒ 短時間のデイトレードでは効率的な時間足。
- インジケータ:20EMA、MTF-MA(1時間足の20EMA) ⇒ 5分足の波に乗ることが短時間のデイトレードでは最も効率的。
- サポート/レジスタンス:主に1時間足の高安値+鉄板ライン ⇒ レートの反転場所、行先の目途を付けておく上で必要となるライン。
このような感じです。
中でも重要なのが、この鉄板ラインです。
これは私が勝手にそう呼んでいるラインですが、NY時間のデイトレードで最重要となるラインです。
環境認識の方法
トレードを行う前に必ず行うのが環境認識です。
ここでは、毎回同様に次のことを確認します(ここも他の解説記事と重複しますが、大事なのでご容赦願います)。
①当日の目線(トレンド or レンジ)
②鉄板ラインとの位置関係
③サポート/レジスタンスとチャートの位置関係(長期足の直近高安)
環境認識って、トレード前の儀式みたいなものだよね?
そうですね、トレード前には必ず行うよう習慣付けておきましょう!
では、実際のチャートでトレード解説を行っていきます。
トレード解説
トレードの前には必ず環境認識を行う必要があります。
環境認識
【2020年12月30日 ポンド円5分足】
①当日の目線
⇒ 東京時間ではレンジ(若干の上昇基調)を形成していましたが、ロンドン時間で大きくレンジをブレイクして上昇しており、NY時間にかけて押し目を付けているような状況です。
MTF-MA(1時間足の短期MA)もロンドン時間から綺麗な上昇を継続させており、明らかな上昇相場という認識ができます。
NY時間で押し目買いが成功してこのまま上昇していくのか、上げ止まって再度レンジ内に戻って揉むような展開になるのか、といった状況です。
押し目が決まり素直に上昇すれば、長期足(1時間足)の方向に沿って大きな利益が狙えるような相場状況だと思います。
②鉄板ライン(ライン①~③)との位置関係
⇒ 東京時間については一見レンジのようですが、ライン①でのレジ→サポ転換が確認でき上昇基調という感じです。
ロンドン時間に入ってもこのサポートが機能し、結局レンジをブレイクして上昇し、ライン②まで到達しています。
ロンドンの後半からNY時間にかけてライン②もブレイクし上昇しましたが、押し目が思ったより伸びず、再度ライン②を下抜けています。
要するに、今度は逆にライン②でサポ→レジ転換が起きている状態と言えます。
あくまで直近の目線はレンジですが、大きな流れは上方向となります。
このライン②を再度上抜けできるかが肝となる局面です。
今回のライン②の信頼度はかなり高いというわけですね。
③サポレジ(長期足)との位置関係
⇒ ここでの長期足は割愛させて頂きますが、ライン③付近に1時間足で確認できる高値があります。
この後、ライン②を上抜けした場合は、ターゲットプライスのゾーンとして確実に意識が必要な場所だと言えます。
※今回のケースでは、この付近までレートが上昇したら何かしらの決済アクション(分割決済を含む)をした方が賢明となります。
これで環境認識が完了です。
環境認識と聞くと、難しく分析することを考える方も多いかと思いますが、この程度で問題ありません。
複雑ではなくシンプルに考えることが大事です!
では、続いてこれを基にトレード戦略を立てます。
トレード戦略(エントリー&エグジット)
上記で環境認識が出来ましたが、これだけではトレードでは勝ちきれません。
特にデイトレードでは、戦略が非常に重要だからです。
戦略は各個人によって自由ですので「何が正解」というのはありませんが、私ならこう組み立てるというのを以下に書いてみました。
みなさんも、一度考えてみてください!
では、まずは心理から考えてみましょう。
~ 心理 ~
① MTF-MA(1時間足の短期MA)も上昇を継続している中で、明確な上昇からの戻り(押し目)なので、どこかで買いたい。
② 前述のように、ライン②で押し目を付けたが結局下抜けしているので、直近はレンジであり、すぐには買えない。
※ここで買うのは、「当てずっぽう」になってしまい根拠がありません。
③ 大きな流れは明らかに上なので、短期的にも逆張り(ここでは売り)はしたくない。
※別のトレード解説記事でも書こうと思いますが、このライン②ような「ラインの抜き戻し」があった場合はMTF-MA付近までは戻るケースが多いので、ラインと短期MAを背にして順張りが可能です。ただし、獲れる幅が小さいので注意は必要です。
このような心理です。
シンプルに押し目買いを狙いたい局面ですが、直近がレンジ気味なのでタイミングが難しいかと思います。
適当にエントリーしてズルズルと含み損が増えていく可能性も十分にあるので、慎重に判断しなければなりません。
買うための根拠探しだよね!
わたし、さすがに今回はもう分かるよ!!
だんだんコツが分かってきたみたいですね!
ご存じの通り、買いの条件はライン②の上抜けとなりますね。
5分足の実体でライン②を再度上抜ければ、短期的にも目線が上になり買える条件が揃うことになります。
先ほども書いたように、このチャートではライン②の信頼度が高いので、自信を持ってエントリーできるポイントなります。
今回のケースではライン②がかなり強力なラインなので、ここを上抜けるには相当のエネルギーが必要です。
相場のエネルギーとは簡単に言うと横軸、つまり時間です。
時間が経過することによって、チャートの形が美しくなる(=押し目、戻りが入りやすくなる)ケースが多いです。
えっ、どういうこと?
例えば、きれいなMAの絡み方(俗にいうパーフェクトオーダー)や、典型的なチャートパターンが出来上がるまでには時間が必要です。
今回のケースのような調整波が大きい場合、これらの条件が満たされると相場が大きく動き出すことがとても多いのです。
大波の押し目買いや戻り売りでは、「3回」支えられる(または止められる)と転換するケースが多いです。この「3」という数字は意識してみると良いと思います。
今回のチャートでは押し目買いを期待するので、トリプルボトムや逆三尊ができると信頼度が更にUPすることになります。
逆に言ってしまえば、これらの条件が整うまでは反転しないことが多い(=時間が経たないと反転しない)とも考えられるので、「待つ」ということが重要だということに合点がいきます。
※繰り返しますが、ここでのエントリートリガーはあくまでライン②の上抜けです。
なお、本チャートであればライン③ 及び1時間足の高値までの距離が十分にあるので、ここからでもエントリーは遅くないと判断できます。
ラインブレイクに乗るのが怖い場合は、いつも通り分割エントリーを使用しましょう。
つまり、ライン②の上抜けで1発、リテストまたは短期MAでもう1発のようなイメージです。
今回はターゲットプライスが重なってるから、確実に利確しないとダメだね!
その通りです。
このゾーン付近まで伸びたら、サッと利食いましょう!
以下、実際のチャートです。
結果、MTF-MAを少し下抜けるくらいまで押しが入って上昇に転じていますね。
そして、よく見るとMTF-MA付近で3回止められているのも分かるかと思います。
これ、逆三尊だよね!
なお、ライン②を上抜けしてからは一気にライン③まで上昇しています。
かなり勢いがあり、ストレスフリーでターゲットプライスまで到達しています。
以前も書きましたが、こんな波を獲るのがデイトレードの理想と言えますし、NY時間の醍醐味ですよね。
波のサイズが大きい相場ではボラティリティは出やすいので、エントリーが遅すぎるということはなく、条件が整うまで待つことが重要になってきます。
焦って値ごろ感でエントリーして負けるくらいなら、待った結果ノートレードの方がマシだと思います。
『鉄板ライン』での反応性と相場の方向感、エントリーのトリガー、ターゲットプライスまでの距離(期待値)をしっかりと理解した上で、トレード戦略を立てることが勝つために必要なことだと思います。
今回は解説のために綺麗なチャートを選定しましたが、この鉄板ラインの傾向は他でも頻繁に見られます。
反発するゾーンだけでなく目的地の目安が分かるので安心してトレードができるようになります(リスクリワードも非常に考えやすいです)。
このような感じで、この鉄板ラインを使い環境認識しトレード戦略を組み立てるとチャートがとてもシンプルに見えるので、是非オススメです!
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