こんにちは。
兼業トレーダーのひろとっちゃです。
この記事は、NY時間のデイトレードに限定した解説記事です。
今回は第6弾として、順張り王道スタイルの1つであるブレイクアウト(売り)について解説してみました。
前回の第4弾に引き続き、ブレイクアウトの解説記事となります。一部、内容が重複する部分もありますがご容赦願います。
なお、その他のトレード記事は下のリンクから見れますので、興味がある方は後で読んでみてください!
みなさんは、ブレイクアウトに上手く乗ることができるでしょうか。
特にNY時間のデイトレードにおいては、値動きが激しくブレイクアウトが頻繁に起こります。
そんな中、エントリーが怖いがために躊躇して、伸びていく波を指をくわえて見てるだけも辛いですよね。
なんとか、このブレイクアウトに上手く乗って大きな利益を獲りたい!と考えてる方も多いと思います。
ですので、今回はブレイクアウト(売り)に乗るときのポイント(根拠)について解説してみました。
※ここで、ブレイクアウトの定義はあくまで5分足レベルで考えたときのものです。
トレード準備
トレード解説の前に、トレード条件と環境認識の方法について整理しておきます。
なお、他のトレード解説記事も同様の記載ですのでご容赦願います。
当ブログ内の他のトレード解説記事をご覧になったことがある方は、チャートが掲載されたページ(←click)まで読み飛ばして頂いて構いません!
トレード条件
では、まずはトレード条件を整理してみます。
- トレード時間:NY時間の午前中 ⇒ 厳密ではなく、日本時間の21~24時あたり。
- 通貨ペア:ポンド円 ⇒ ボラティリティも大きく短期トレンドでも十分に利益が狙える。また、テクニカル分析が効きやすい。
- トレード時間足:5分足 ⇒ 短時間のデイトレードでは効率的な時間足。
- インジケータ:20EMA、MTF-MA(1時間足の20EMA) ⇒ 5分足の波に乗ることが短時間のデイトレードでは最も効率的。
- サポート/レジスタンス:主に1時間足の高安値+鉄板ライン ⇒ レートの反転場所、行先の目途を付けておく上で必要となるライン。
このような感じです。
中でも重要なのが、この鉄板ラインです。
これは私が勝手にそう呼んでいるラインですが、NY時間のデイトレードで最重要となるラインです。
環境認識の方法
トレードを行う前に必ず行うのが環境認識です。
ここでは、毎回同様に次のことを確認します(ここも他の解説記事と重複しますが、大事なのでご容赦願います)。
①当日の目線(トレンド or レンジ)
②鉄板ラインとの位置関係
③サポート/レジスタンスとチャートの位置関係(長期足の直近高安)
環境認識って、トレード前の儀式みたいなものだよね?
そうですね、トレード前には必ず行うよう習慣付けておきましょう!
では、実際のチャートでトレード解説を行っていきます。
トレード解説
トレードの前には必ず環境認識を行う必要があります。
環境認識
【2021年4月22日 ポンド円5分足】
①当日の目線
⇒ 5分足で確認できる高値・安値が更新されており、きれいな下降トレンドが形成されています。
MTF-MA(1時間足の短期MA)も下降を継続させており、目線は完全に下という判断ができます。
NY時間で更に下方向に伸びれば長期足の方向とも合致し、大きな動きになる可能性が高い相場状況と言えます。
②鉄板ライン(ライン①~③)との位置関係
⇒ ライン①のゾーンで戻りが入り、ライン②に向かって第3波の動きで下落しています。
ですが、ライン②へは少し届かず戻されており、NY時間に入り再度このラインを試していきそうな局面です。
NY時間で安値を更新してもすぐ下にライン②があるので、そこで反発してレンジを形成するか、そこを下抜けしてライン③を目指して大きく下落するかといった状況です。
このように、ライン間の距離が大きいときは狙える幅(=期待値)が大きいのでチャンスになるケースが多いです。
③サポレジ(長期足)との位置関係
⇒ ここでの長期足チャートは割愛しますが、ライン②が前日の安値と同じ価格帯になっています。
この相場では、ライン②がターニングポイントとなることがトレード前から想定することができます。
これで環境認識が完了です。
環境認識と聞くと、難しく分析することを考える方も多いかと思いますが、この程度で問題ありません。
複雑ではなくシンプルに考えることが大事です!
では、続いてこれを基にトレード戦略を立てます。
トレード戦略(エントリー&エグジット)
上記で環境認識が出来ましたが、これだけではトレードでは勝ちきれません。
特にデイトレードでは、戦略が非常に重要だからです。
戦略は各個人によって自由ですので「何が正解」というのはありませんが、私ならこう組み立てるというのを以下に書いてみました。
みなさんも、一度考えてみてください!
では、まずは心理から考えていきましょう。
~ 心理 ~
① MTF-MA(1時間足の短期MA)も下向きであり、きれいな下落トレンドを形成しているため、素直に売りで攻めたい。
② しかし、戻り売りのポイントは過ぎてチャートが再度下落を始めているため、ここからでは直近安値付近まで狙うことに対してリスクリワードが悪い。また、ライン②がすぐ下にあるため、レンジになる(最悪の場合そこから反転する)可能性もあり、適当に売ることはできない。
③ ライン②からの逆張り買いについても、長期足の方向を考慮すると下にブレイクされたときのリスクが高いのでさすがに買えない。
※これについては逆張り(ここでは買い)からのドテン戦略は有効ですが、本記事では割愛させて頂きます。詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
④ NY時間でライン②を勢いよく下抜いた場合、乗り遅れによる機会損失が怖い。
⑤ しかしながら、ブレイク後は損切ラインが遠くなるのでエントリーが怖い(俗にいう、安値掴みのリスクがある)。
このような心理です。
逆張りのことにも少し触れましたが、基本的には下落トレンドなので目線は売りで固定して問題ありません。
ですが、戻り売りのタイミングが過ぎており、何を根拠に売ったらいいのか迷うような局面かと思います。
目線が決まっているのにエントリーのトリガーが定まらないと、迷いが生じて再現性のあるトレードができません。
デイトレードではタイミングが勝敗を分けるため、躊躇と焦りはご法度となります。
エントリーのトリガーか!
やっぱり、毎度おなじみのアレだよね?
はい、その通りです。
このケースでは、前日安値とも重複しているライン②を明確に下抜けることがトリガーとなります。
ここで、ラインを抜けるか抜けないかの判断は、「5分足の実体で明確に抜けたかどうか」を見るとトレード精度が上がります(トレードするチャートが5分足だからです)。
明確にという定義は人それぞれですが、分かりやすい表現をすると「誰が見ても明らかに」という状況だと思います。
この上で、順張りに有効な戦略を立ててトレードを行っていくことになります。
他の解説記事でも書いていますが、順張りには分割エントリーがとても有効です。
覚えてるよ!
乗り遅れと機会損失の恐怖を同時に解決できるから!
そうでしたね。
ブレイクアウトでも、例にもれず分割エントリーを駆使しましょう!
この局面で考えると、ライン②を明確にブレイクしたところで1発売ります。
所謂、打診売り(試し玉と言ったりもします)というやつです。
本来、ブレイクアウトの局面では「戻ってから売りたい」という心理なので、分割エントリーをすることで心理的に有利になるわけです。
確かに、これなら精神的に楽かも!
勝つことばかりじゃなく、負けにくいって良いよね!
デイトレードでは精神の状態が結果に直結すると言っても過言ではないので、自分が最もストレスを感じない方法を考える必要があります。
なお、ライン②をブレイクした場合、次のライン③が利確のターゲットとなります。
なので短期MAを見ながら、その辺りまで利益を引っ張るのが理想と言えます。
以下、実際のチャートです。
結果、ライン②をブレイクした後、細かくみるとライン②に戻りを何回か付けて下落しています。
そして、短期MAに一度戻りを付けましたが、最終的には勢いよくライン③に到達しています。
戻りがなくて1発だけ売ることになるチャートだけど、利益は獲れるね!
いつも通り、ターゲットにも到達してる!
このように順張りエントリーにおいては、これらのラインでのブレイクをトリガーとして分割エントリーという戦略を立てると、上手くトレードできる数が増えると思います。
今回は解説のために綺麗なチャートを選定しましたが、この鉄板ラインの傾向は他でも頻繁に見られます。
反発するゾーンだけでなく目的地の目安が分かるので安心してトレードができるようになります(リスクリワードも非常に考えやすいです)。
このような感じで、この鉄板ラインを使い環境認識しトレード戦略を組み立てるとチャートがとてもシンプルに見えるので、是非オススメです!
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