こんにちは。
兼業トレーダーのひろとっちゃです。
この記事は、NY時間のデイトレードに限定した解説記事です。
今回は第7弾として、レンジ相場における逆張りスキャルピングについて解説してみました。
なお、その他のトレード記事は下のリンクから見れますので、興味がある方は後で読んでみてください!
みなさんは、逆張りは得意でしょうか?
逆張りは押し寄せる波をギリギリに引き付けてエントリーする方法であり、上手くいけば相場の転換点(いわゆる天・底)でポジションを持つことができます。
しかし、一歩間違えるとその波に飲み込まれ、大きな損失を被る可能性があります。
直近のチャートの動きに逆らったトレードなので、難易度は高く初心者向きではないと言われています。
特にNY時間みたいな荒れた相場は、逆張りなんて怖くてできないよ・・・
トレードは大別すると順張りと逆張りしかないことから、この逆張りスキルを身に着けることは非常に有効と言えます。
相場がトレンドかレンジかを判断するのはとても重要なので、王道である順張りだけでなく逆張りに対する目線も意識してトレードに臨む必要があると考えています。
ですので、今回はレンジ相場における逆張り(スキャルピング)のコツについて書いてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
※ここで、レンジ相場の定義は5分足チャートで確認できるレベルで考えたときのものです。
トレード準備
トレード解説の前に、トレード条件と環境認識の方法について整理しておきます。
なお、他のトレード解説記事も同様の記載ですのでご容赦願います。
当ブログ内の他のトレード解説記事をご覧になったことがある方は、チャートが掲載されたページ(←click)まで読み飛ばして頂いて構いません!
トレード条件
では、まずはトレード条件を整理してみます。
- トレード時間:NY時間の午前中 ⇒ 厳密ではなく、日本時間の21~24時あたり。
- 通貨ペア:ポンド円 ⇒ ボラティリティも大きく短期トレンドでも十分に利益が狙える。また、テクニカル分析が効きやすい。
- トレード時間足:5分足 ⇒ 短時間のデイトレードでは効率的な時間足。
- インジケータ:20EMA、MTF-MA(1時間足の20EMA) ⇒ 5分足の波に乗ることが短時間のデイトレードでは最も効率的。
- サポート/レジスタンス:主に1時間足の高安値+鉄板ライン ⇒ レートの反転場所、行先の目途を付けておく上で必要となるライン。
このような感じです。
中でも重要なのが、この鉄板ラインです。
これは私が勝手にそう呼んでいるラインですが、NY時間のデイトレードで最重要となるラインです。
環境認識の方法
トレードを行う前に必ず行うのが環境認識です。
ここでは、毎回同様に次のことを確認します(ここも他の解説記事と重複しますが、大事なのでご容赦願います)。
①当日の目線(トレンド or レンジ)
②鉄板ラインとの位置関係
③サポート/レジスタンスとチャートの位置関係(長期足の直近高安)
環境認識って、トレード前の儀式みたいなものだよね?
そうですね、トレード前には必ず行うよう習慣付けておきましょう!
では、実際のチャートでトレード解説を行っていきます。
トレード解説
トレードの前には必ず環境認識を行う必要があります。
環境認識
【2020年12月17日 ポンド円5分足】
①当日の目線
⇒ 東京時間からロンドン時間にかけて、きれいな上昇トレンドを形成しています。
当然、MTF-MA(1時間足の短期MA)も上昇を継続しています。
ですが、ロンドン時間の終盤にかけて当日の高値をブレイクした後は戻され、揉んでいるような状況です。
NY時間で買いが強まり高値を目指していくか、このままレンジで終わるか、または転換して下げていくか、といった状況です。
ここまでは上昇基調ではあるものの、直近の動きに買いの勢いがないので注意が必要な局面だと判断できます。
②鉄板ライン(ライン①~③)との位置関係
⇒ 東京時間でライン①で支えられた後、順調に上昇を続けています。
そしてロンドン時間でライン②に到達し見事に反発していますが、その後は押し目を付けて再度上昇し、ライン②を明確にブレイクしています。
しかしながら、NY時間に入ってからライン②は下抜けされ、上昇の勢いが弱まっています。
押し目も深いので、どちらかと言うとレンジという状況です。
押し目や戻りが深い場合は、短期MAが逆向き(今回の場合は下向き)になっているので、こういったチャートはきれいなトレンドとは呼べません。
③サポレジ(長期足)との位置関係
⇒ ここでの長期足チャートは割愛させて頂きますが、ライン①の少し下に1時間足で確認できる安値があります。
1時間足や4時間足といった長期足で確認できる高値・安値と『鉄板ライン』が重なっているゾーンは強力なので、意識(線引き)はしておくべきラインと言えます。
これで環境認識が完了です。
環境認識と聞くと、難しく分析することを考える方も多いかと思いますが、この程度で問題ありません。
複雑ではなくシンプルに考えることが大事です!
では、続いてこれを基にトレード戦略を立てます。
トレード戦略(エントリー&エグジット)
上記で環境認識が出来ましたが、これだけではトレードでは勝ちきれません。
特にデイトレードでは、戦略が非常に重要だからです。
戦略は各個人によって自由ですので「何が正解」というのはありませんが、私ならこう組み立てるというのを以下に書いてみました。
みなさんも、一度考えてみてください!
では、まずは心理から考えてみましょう。
~ 心理 ~
① 直近がレンジと判断できるので、現状では買いも売りもしたくない。
② 仮にこのまま下げても、当日上昇してきている流れがあるので、売りという選択はできない。かといって、MTF-MAだけを信じて中途半端な位置で買うこともできない。
③ 当日高値を超えてくれば買うことも可能だが、ライン③までの距離がそれほどないので期待値が低い。
このような心理です。
正直に言うと、レンジなので「よく分からない」相場です。
今すぐにトレードする状況ではなく、このような方向感のはっきりしないチャートの場合は、何もせずに待つことが重要になってきます。
下手に手を出して、右往左往するのがオチだよね・・・
常に順張り目線でいると、このようなレンジ相場の場合は細かな値動きに翻弄されて「損切貧乏」になる可能性が高いので注意が必要です。
こんなときは少し視野を広げて、まずは当日の高値・安値に注目しましょう。
どんな値動きをしても、この高値・安値内のレンジという感覚を持つと、チャートが非常にシンプルに見えてきます。
その分析の結果、当日がレンジであるという判断(=きれいなトレンドが出ていない)ができれば、その上限・下限から逆張りするという意識を持つことが重要です。
今回のチャートでは、大きな流れが上昇の感じなので、どちらかというと安値での買いのほうが逆張りはしやすいといった状況です。(高値を超えるとトレンドに乗って大きく伸びる可能性がある)
※ここでの安値は、さらに1時間足の安値との重複も確認できるので、信頼度は高いと言えます。
NY時間ではストップを狩ってくる特徴があるので、当日高安のヒゲ先を超えた所(=ブレイクのだまし)で逆張りすると、上手く天・底を取れるケースが多いです。
でも、勢いよく迫ってくるから逆張りは怖いよなぁ・・・
実は逆なのです。
勢いよく(=わざとらしく)高安に向かう動きの方が、抜けずに反発しやすいのです。
当然、チャートにスピード感があれば恐怖心を煽るので損切する人は増えます。
逆張りとは、そういうところ「=損切が一通り終わったところ」を狙うのです。
今回のケースでは、売りは前述のように狙わないとして、ライン①辺りで買い、当日安値を明確に抜けたら損切するという戦略が有効です。
エントリーを引き付けることができれば損切が小さくて済むので、そこが肝となるポイントと言えます。
跳ね返り後に押し目や戻りになって方向感が出てしまう可能性もあるので、短期MAなどを目安にサクッと利確してしまうのが安全策と言えます。
逆張りは、利幅よりも時間効率ってことね!
以下、実際のチャートです。
結局、MTF-MAも下抜けて、当日安値まで一気に下落しています。
その後、わざとらしく当日の安値をヒゲでブレイクし、だましとなって見事に跳ね返っています。
なるほど、こういう所を狙うのね!
今回は意識されるラインが重複してるので、信頼度も跳ね上がるわけです!
このケースのようにチャートの方向感がよく分からない場合は、まずはレンジをイメージして逆張り戦略を立てると良いです。
そのためにも、視野を広くして当日の高値・安値・その付近のラインは、少なくとも意識した方が良いと考えます。
今回は解説のために綺麗なチャートを選定しましたが、この鉄板ラインの傾向は他でも頻繁に見られます。
反発するゾーンだけでなく目的地の目安が分かるので安心してトレードができるようになります(リスクリワードも非常に考えやすいです)。
このような感じで、この鉄板ラインを使い環境認識しトレード戦略を組み立てるとチャートがとてもシンプルに見えるので、是非オススメです!
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