みなさんは、いつも何ロットでトレードを行っていますか?
もちろん、資金力(証拠金)やトレードスタイル、取引通貨ペアによっても違うと思いますが、適正なロットでトレードしているでしょうか?
んー、確かに自分にとって適正なロットってどれくらいなんだろうなぁ。
そこまで深く考えたことないかも・・・
FXでは全世界共通で「損益=値幅×ロット」であり、ロットの選択によって収益は大きく変わりますよね。
FXはギャンブルとして許容以上のハイロット(ハイレバレッジ)でトレードすることも可能ですし、小さなロットで値幅を獲ることを重視することもできます。
おそらく、多くの方はFXで「大金を稼ぐ」ことを目標にされている兼業トレーダーかと思いますが、一方でそのほとんどは少額資金からのスタートなのでロットをどのように設定したらよいか迷っているのではないでしょうか。
Pipsが全てではない
まず話を進める前に、この記事におけるpipsとは1通貨ペアに対して1往復のトレードで考えることにします。
これは、分割エントリーを考慮するとそもそもpipsを考える意味がなくなってしまうからです。
また、兼業トレーダーの方(日中はチャートをしっかり見れない一般のサラリーマンの方)に焦点を当てたいので、トレードはニューヨーク時間だけで限定するものとします。
おそらく、200pipsとか300pips、それ以上を安定的に獲れている方はあまり多くないように思います。
正直、それくらいが毎月安定して獲れていれば、専業で十分にできるレベルだと私は思います。
私は負ける月がほとんどだけど・・・
300pipsくらいは目標にしてる!
それは何故ですか?
えっ・・・
それくらい獲らないと、勝ってるって言わないんじゃない?
おそらく、多くの方がこのように考えているのではないでしょうか。
しかし、必ずしもこの考えが正しいわけではありません。
上記の300pipsの例で言えば、仮にロットを5倍にすれば60pipsで済むわけです。
これはただの算数で、当然ロットを上げることによる精神的プレッシャーは大きくなるわけですが・・・
昼間の仕事が終わったニューヨーク時間だけのトレードで、安定的に月300pipsというのは相当な上級者だと思います(たまにはそんな月もあるかもしれませんが、私には到底無理です・・・)。
確かに・・・
ほど遠いけど・・・
兼業トレーダーは、pips思考から発想を変える必要があります。
※これは理想ではなく、確実に獲れそうなレベルでOKです。
恥ずかしいけど、私は50pipsくらいなら獲れるかも・・・
1通貨ペアしか見てないし、トレード時間も長くて3時間くらいだし。
全く恥ずかしいことではないですよ。
仮に50pipsが確実に獲れるなら、無理して300pipsなんて求める必要はないと思っています。
50pipsとか、しょぼくない?
これでお金増えるの?
今から説明しますが、FXにはロットがあるので全く問題ではありません。
兼業トレーダーが資金を増やす思考
ご存じの通り、FXというゲームは『pips×ロット』で金額が出ます。
これは、世界共通の決まりですよね。
つまり、金額を増やすには、pipsを増やすかロットを上げるしかありません。
※適正ロットについては後で書きますが、極端に高すぎるロット設定は好ましくありません。
でもこれって、リスキーじゃない?
さっき50pipsなら獲れると言いましたよね?
まぁそうだけど・・・
確かに、そこまで自信の無いポイントでもエントリーしていればハイリスクかもしれませんね。
ですが、かなり優位性の高いポイントに絞って考えた場合は如何でしょうか。
FXでは、勝率8割やそれ以上となるチャートのポイントが普通に現れます。
当然、ロットを上げることによるメンタル負荷は大きくなりますが、トレードルールを明確に設定すれば問題にはなりません(そもそも、そんな無茶苦茶なロットにしてはいけません)。
手法の勝率とドローダウンをしっかりと出し、適正なロットでトレードを繰り返すことで、これは十分に可能になります。
このようにトレード回数によるpips主義からロット主義になるということが、兼業トレーダーが稼ぐ上で必要なことだと私は考えています。
ハイロット(ハイレバレッジ)に対する勘違い
先ほどロットを上げるという話をしましたが、ここではハイロットの定義について書いておきます。
本記事で言うハイロットとは、証拠金に対して数十~数百倍のレバレッジを掛けたものです(ロット数は個人の証拠金によるので定義はしません)。
※数百倍のレバレッジ取引が可能な海外FX口座での話として進めていきたいと思います。
それでは考えていきましょう。
まず、みなさんはハイロットについてどのような印象を持っていますか?
危ないってイメージだなぁ。
正直怖いかも・・・
おそらく、多くの方はこのように考えていると思います。
しかし、ここで勘違いしてはいけないのは「ハイロットは別に危険ではない」ということです。
きちんとした資金管理をすれば、これほど効率よくお金を増やす術はないと言っても過言ではありません。
確かに、負けたときを考えると資金が大きく減るという事実は変わりません。
ですが、そもそもリスクを取らないとお金は増えませんので(これは絶対に)、投資をしている以上そこは避けられないものです。よって、これをハイロットのデメリットとして考えるのは正しいとは思いません。
では、以下にハイロットのメリットを整理してみます。
- 証拠金が少なくて済む ⇒ 海外口座の場合は証拠金維持率がかなり低い水準までポジションを保有できるので、レバレッジを利用して少ない証拠金で大きなロットを張ることができます。証拠金=リスクであることに変わりはないので、これは相当のメリットと言えます。
口座に入れておくお金が少なくていいのは安心だね!
- 資金増加スピードが速い ⇒ これは説明する必要がないですが、しっかりとした資金管理(投資計画)で行えば爆発的に資金を増やせます。
先ほども書きましたが、資金管理(ルール厳守)ができなければ、一瞬で資金を失うので要注意です。これは大前提の条件です。
とはいっても、低ロットで資金管理ができなければ、どんなことをしてもFXでは勝てません。
- 緊張感を持ったトレードができる ⇒ 1回当たりのトレードの重きが違うので、適当にはエントリーできません。そのため、期待値の高い場所のみでトレードが厳選できるため、勝率が上がりお金が増えます。
たしかに・・・
怖いから中途半端にトレードできないけど、それが逆に良い効果なわけか!
トレードの厳選(エントリーを減らすこと)はメリットがとても多いですよ!
参考までに、適正なトレード回数について詳細を知りたい方は、下記のリンクから読んでみてください。
以上のように、ハイロットは正しく利用すれば非常に多くの恩恵を得られます。
これを踏まえて、適正なハイロットを決めていくわけです。
低ロットのデメリット
適正ロットの話の前に、まだハイロットがしっくりきていない方もいるかと思いますので、低ロットのデメリットについても書いておきます。
ただ、さすがにFX初心者の方は最小ロットからトレードを行った方がよいので、そこは注意してください。
ロット低いと安心だけどなぁ・・・
繰り返しですが、投資はリスクを取らないと「絶対に」にお金は増えませんよ!
まず、なんといってもロットが低ければ資金が増えませんよね。
元から資本が多くある人はいいですが、少額から増やす!という観点で考えると、低ロットで実現することは非常に難しくなります。
また、低ロットは1回の損失が小さいので安全のように思われますが、その分無駄なトレードが多くなる傾向があるので、余計な負けが増えてトータルで負けてしまうことに繋がりやすいです。
トレードではある程度の心地よい金銭的プレッシャーがあった方が「その1回」に集中できるので、そういった意味でもロットが低いことがデメリットになり得ます。
それでは、これらを考慮して適正ロットについて考えてみましょう。
兼業トレーダーの適正ロットとは?
では最後に、兼業トレーダーの適正ロットについて考えてみたいと思います。
ここでは仮に、上記の考え(月50pips目標)でトレードする場合の適正ロットについて書いてみます。
まず、この適正ロットは人により異なりますが、その手法のドローダウンと目標利益から決めるのが基本だと思います。
※ドローダウンとは、(過去検証での確率的に)その手法での最大損失(最も資金が減った時点)のことです。
つまり、50pipsのドローダウンに対して200pipsの余裕があるイメージです。
なお、便宜上、スプレッドについては考慮せずに話を進めさせて頂きます。
仮に証拠金が10万円であれば、250pipsで換算すると4万通貨になりますよね。
ドローダウンが50pips(2万円)だから、これなら結構余裕があるね!
これで目標の50pipsを獲れば2万円なので、月利は20%になります。
10万円スタートしてその月に2万円勝てた場合、次月は12万円を同じように250pipsで換算してロットを決めます。
そのロットでまた50pipsを獲れれば、12万円の20%が増えるといった具合です。
すごい!
これくらいのロットなら大丈夫そう!
月に50pipsでも、そこまで無理せずに十分に資金を増やすことができると分かると思います。
ただし、上記の例ではドローダウンに対して5倍の余裕を考慮しましたが、余裕が1倍以下のようなロット設定はあまりオススメできません。
1倍以下で不可能ではありませんが、最初にドローダウンレベルの損失が出るとかなり厳しくなります(資金が半分以下になります)。
また、先ほどのような複利を使用した計算の場合、資金が増えても相応にロットを上げるためリスク率は変わらないので注意が必要です。
このように、兼業でも適正ロットにより資金を十分に増やせます。
大事なことは、pips をたくさん獲ることではなく、『獲れるpipsを確実に獲る』ための手法(ルール)をしっかりと構築することだと考えています。
まとめ
- 兼業トレーダーは自分の生活条件(スタイル)で何pipsが獲れるのかを、現実的に考える必要がある(数百pipsなどの目標は不要)。
- pipsをたくさん獲るのではなく、鉄板ポイントに絞ってロット思考でトレードする方が有効。
- ハイロット(レバレッジ)はFX最大の武器であり、正しく利用すれば非常に多くの恩恵が得られる。
- 資金管理、戦略の観点から適正なロットを選択し、トレードを厳選することで効率よく資金を増やすことができる。
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