こんにちは。
兼業トレーダーのひろとっちゃです。
この記事は、NY時間のデイトレードに限定した解説記事です。
今回は第9弾として、トレンド相場における逆張りスキャルピングについて解説してみました。
なお、その他のトレード記事は下のリンクから見れますので、興味がある方は後で読んでみてください!
トレンド相場の逆張りと聞くと、基本的にはタブーとされています。
確かにFXの基本は順張り(特に初心者)ですが、デイトレードにおいては少ないチャンスも逃したくないですよね。
トレードの経験を積むと、基本である順張り目線でチャートを見る傾向がありますが、逆張りの意識を持つだけで(やるかやらないかは別にして)視野は大きく広がります。
しかし、逆張りは一歩間違えると大損に繋がる可能性も高いので、狙い撃つポイントは厳選する必要があります。
適当に逆張りするのは、さすがにマズいよね・・・
デイトレードで逆張りする場合は短期勝負のスキャルピングが有効ですが、トレンドに逆らっていることから、ポジションを長く持つほど不利な状況になると言えます。
よって、エントリーと決済(利確、損切)をピンポイントで行う必要があり、高いスキルと判断力が不可欠となります。
この記事では、トレンド相場における逆張り(スキャルピング)のコツについて書いてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
※ここで、トレンド相場の定義は5分足チャートで確認できるレベルで考えたときのものです。
トレード準備
トレード解説の前に、トレード条件と環境認識の方法について整理しておきます。
なお、他のトレード解説記事も同様の記載ですのでご容赦願います。
当ブログ内の他のトレード解説記事をご覧になったことがある方は、チャートが掲載されたページ(←click)まで読み飛ばして頂いて構いません!
トレード条件
では、まずはトレード条件を整理してみます。
- トレード時間:NY時間の午前中 ⇒ 厳密ではなく、日本時間の21~24時あたり。
- 通貨ペア:ポンド円 ⇒ ボラティリティも大きく短期トレンドでも十分に利益が狙える。また、テクニカル分析が効きやすい。
- トレード時間足:5分足 ⇒ 短時間のデイトレードでは効率的な時間足。
- インジケータ:20EMA、MTF-MA(1時間足の20EMA) ⇒ 5分足の波に乗ることが短時間のデイトレードでは最も効率的。
- サポート/レジスタンス:主に1時間足の高安値+鉄板ライン ⇒ レートの反転場所、行先の目途を付けておく上で必要となるライン。
このような感じです。
中でも重要なのが、この鉄板ラインです。
これは私が勝手にそう呼んでいるラインですが、NY時間のデイトレードで最重要となるラインです。
環境認識の方法
トレードを行う前に必ず行うのが環境認識です。
ここでは、毎回同様に次のことを確認します(ここも他の解説記事と重複しますが、大事なのでご容赦願います)。
①当日の目線(トレンド or レンジ)
②鉄板ラインとの位置関係
③サポート/レジスタンスとチャートの位置関係(長期足の直近高安)
環境認識って、トレード前の儀式みたいなものだよね?
そうですね、トレード前には必ず行うよう習慣付けておきましょう!
では、実際のチャートでトレード解説を行っていきます。
トレード解説
トレードの前には必ず環境認識を行う必要があります。
環境認識
【2021年4月1日 ポンド円5分足】
①当日の目線
⇒ 東京時間は緩やかな下落トレンドを形成しましたが、上昇基調のMTF-MA(1時間足の短期MA)に押し目が入った形で、ロンドン時間から上昇に転じています。
NY時間に入ってからはMTF-MAでレートが支えられる状態で、当日の高値をブレイクしかけており、これから上昇していくような状況です。
NY時間で高値をブレイクしており短期的に上昇トレンドが発生しているため、まだまだレートは上がっていくような勢いのある状況と言えます。
MTF-MAのサポートもあるので、積極的に買い目線で考えて問題ない局面と判断できます。
②鉄板ライン(ライン①、②)との位置関係
⇒ 東京からロンドン時間にかけての下落が、ライン①付近で反発しています。
長期足のMAも踏まえて、流れは上と考えて問題ないと思います。
このままNY時間で上昇していくようなら、次のターゲットであるライン②を目指して動いていくような展開と言えます。
※ラインを超えられない場合は、再度逆側にあるラインまで戻る、ということも多々あります。
③サポレジ(長期足)との位置関係
⇒ この付近に長期足(1時間足や4時間足)で確認できる目立つ高値・安値はなかったので、長期足チャートは割愛させて頂きます。
このケースでは、5分足だけに集中してトレードできる環境と言えます。
これで環境認識が完了です。
環境認識と聞くと、難しく分析することを考える方も多いかと思いますが、この程度で問題ありません。
複雑ではなくシンプルに考えることが大事です!
では、続いてこれを基にトレード戦略を立てます。
トレード戦略(エントリー&エグジット)
上記で環境認識が出来ましたが、これだけではトレードでは勝ちきれません。
特にデイトレードでは、戦略が非常に重要だからです。
戦略は各個人によって自由ですので「何が正解」というのはありませんが、私ならこう組み立てるというのを以下に書いてみました。
みなさんも、一度考えてみてください!
では、まずは心理から考えてみましょう。
~ 心理 ~
① 上昇トレンドを形成しているため、素直に買いたい。
② ライン②までの距離は十分にあるが高値掴みはしたくないので、短期MAなどを目安に押し目で買いたい。一方で、このまま伸びたら嫌だという機会損失の恐怖がある。
③ 直近が急騰しているのでリバウンドを狙うつもりで逆張りショートしたいが、上昇の勢いがあるので中途半端に売れない。
このような心理です。
基本的に上昇の流れなので、素直に押し目で買うというのがセオリーになってきます。
順張りのチャート解説のときも言いましたが、こういう時は分割エントリーが有効です。
機会損失の恐怖への対策だよね!
本来は大きく戻った有利なところで買いエントリーしたいところですが、浅い押し目で上がってしまうと波に乗れません。
なので、ある程度の押し(例えば短期MAなど)で1発買い、更に押しが入ったら1発買うといったような戦略になります。
基本的にはこの戦略で問題ありません。
ですが、例えば短期MAにも押しが入らず上がってしまった場合はどうでしょうか?
思うように押し目が入らずこのままレートが上がってしまった場合、ただ指をくわえて見ているしかありません。
このようなパターンはトレードしないというルールを決めているなら諦めが付くのですが、実際のところは辛い気持ちになりますよね。
今回の場合、押し目ではないところで買うというのは非常に危険です。
ですので、こういう時に「逆張りの意識」を持つのが有効になります。
つまり、考える戦略は次の2つとなります。
- 少なくとも、短期MAまで押し目が入ったら分割エントリーで買う。
- 押し目が入らずそのまま上昇したら、「どこかで」売る。
要するに、この「どこかで」売る場所探しが重要になってくるわけですが・・・もうお分かりでしょうか。
なるほどね、ターゲットであるライン②まで来たら売るわけね。
その通りです。
そこで逆張りスキャルピングをするのが有効になります。
先ほど書いたように、NY時間ではレートは『次のライン』を目指すことが多いです。
同様に、ターゲットであるそのライン到達後は、一時的に決済注文が殺到してレートは反発する傾向があります。つまり、そこで逆張りするわけです。
※そのラインをブレイクすれば更に次のラインを目標にするので、あっという間に含み損が拡大してしまうことがあるので注意が必要です。
逆張りを行う場合は、利幅よりも時間効率を優先したほうが賢明と言えます。
レートがリバウンドしたら、短期MAなどを目安にサクッと利確するのが無難だと思います。
以下、実際のチャートです。
結局、悲しくも短期MAに押し目を付けることなく上昇していきましたね。
そして、ライン②に到達後は短期MA付近までサッと落ちていきました。
買ってれば勝てたのになー!
って、これは結果論だよね・・・
そうですね。
ちゃんと押し目を待って買うか、ライン②まで引き付けてショートするのが良いトレードだと思いますよ!
このケースのように、どうしても押し目が入らず買えない場合は無理に(適当に)エントリーするのではなく、ターゲットラインまで引き付けての逆張りを意識すると有効です。
トレンド相場でも順張りだけでなく、ワンチャンスの逆張りについて意識することでチャートの見え方が変わるので、視野を広げて戦略を立てるようにすると良いかと思います。
今回は解説のために綺麗なチャートを選定しましたが、この鉄板ラインの傾向は他でも頻繁に見られます。
反発するゾーンだけでなく目的地の目安が分かるので安心してトレードができるようになります(リスクリワードも非常に考えやすいです)。
このような感じで、この鉄板ラインを使い環境認識しトレード戦略を組み立てるとチャートがとてもシンプルに見えるので、是非オススメです!
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