こんにちは。
兼業トレーダーのひろとっちゃです。
この記事は、NY時間のデイトレードに限定した解説記事です。
今回は第4弾として、順張り王道スタイルの1つであるブレイクアウトについて解説してみました。
なお、その他のトレード記事は下のリンクから見れますので、興味がある方は後で読んでみてください!
みなさんは、ブレイクアウトと聞くと、「だまし」とか高値・安値掴みといったような余り良くない印象を持たれるかもしれません。
というのも、多くの書籍やネット情報を見ると、ブレイクは勝率が悪くて勝てません!などと書かれているのを私もよく見ます。
たしかに、ブレイクに乗るのってすごい苦手・・・
しかし、伸びていく波を指をくわえて見てるだけも辛いですよね。
なんとか、このブレイクアウトに上手く乗って大きな利益を獲りたい!と考えてる方も多いと思います。
ですので、今回はブレイクアウト(買い)に乗るときのポイント(根拠)について解説してみました。
※ここで、ブレイクアウトの定義はあくまで5分足レベルで考えたときのものです。
トレード準備
トレード解説の前に、トレード条件と環境認識の方法について整理しておきます。
なお、他のトレード解説記事も同様の記載ですのでご容赦願います。
当ブログ内の他のトレード解説記事をご覧になったことがある方は、チャートが掲載されたページ(←click)まで読み飛ばして頂いて構いません!
トレード条件
では、まずはトレード条件を整理してみます。
- トレード時間:NY時間の午前中 ⇒ 厳密ではなく、日本時間の21~24時あたり。
- 通貨ペア:ポンド円 ⇒ ボラティリティも大きく短期トレンドでも十分に利益が狙える。また、テクニカル分析が効きやすい。
- トレード時間足:5分足 ⇒ 短時間のデイトレードでは効率的な時間足。
- インジケータ:20EMA、MTF-MA(1時間足の20EMA) ⇒ 5分足の波に乗ることが短時間のデイトレードでは最も効率的。
- サポート/レジスタンス:主に1時間足の高安値+鉄板ライン ⇒ レートの反転場所、行先の目途を付けておく上で必要となるライン。
このような感じです。
中でも重要なのが、この鉄板ラインです。
これは私が勝手にそう呼んでいるラインですが、NY時間のデイトレードで最重要となるラインです。
環境認識の方法
トレードを行う前に必ず行うのが環境認識です。
ここでは、毎回同様に次のことを確認します(ここも他の解説記事と重複しますが、大事なのでご容赦願います)。
①当日の目線(トレンド or レンジ)
②鉄板ラインとの位置関係
③サポート/レジスタンスとチャートの位置関係(長期足の直近高安)
環境認識って、トレード前の儀式みたいなものだよね?
そうですね、トレード前には必ず行うよう習慣付けておきましょう!
では、実際のチャートでトレード解説を行っていきます。
トレード解説
トレードの前には必ず環境認識を行う必要があります。
環境認識
【2021年1月29日 ポンド円5分足】
①当日の目線
⇒ 東京時間で高値を付けましたが、ロンドン時間で当日安値付近まで戻されているので、レンジという印象です。
一方、MTF-MA(1時間足の短期MA)は上昇を継続させており、ロンドン時間の下げが押し目になって再度高値を試していることから、どちらかと言うと上といった感じです。
NY時間でこのレンジをブレイクするかどうか、という状況です。上にブレイクするのであれば、長期足にも乗り大きく伸びるかもしれませんね。
②鉄板ライン(ライン①、②)との位置関係
⇒ 東京時間で付けた高値は、ライン①で明確な上ヒゲを付けて反発しています。
また、ロンドンでの高値再トライでも同様のライン①で反発しているので、明らかに意識されているゾーンとなります。
上記①と重複しますが、このライン①を上に抜けてくるようだと次のライン②までの距離があるので大相場になるかもしれない状況です。
③サポレジ(長期足)との位置関係
⇒ ここでの長期足チャートは割愛しますが、この付近に長期足の高安値はありません。
この時期は上昇相場が長く続いており、高値をどんどん更新していくような状況でした。
これで環境認識が完了です。
環境認識と聞くと、難しく分析することを考える方も多いかと思いますが、この程度で問題ありません。
複雑ではなくシンプルに考えることが大事です!
では、続いてこれを基にトレード戦略を立てます。
トレード戦略(エントリー&エグジット)
上記で環境認識が出来ましたが、これだけではトレードでは勝ちきれません。
特にデイトレードでは、戦略が非常に重要だからです。
戦略は各個人によって自由ですので「何が正解」というのはありませんが、私ならこう組み立てるというのを以下に書いてみました。
みなさんも、一度考えてみてください!
では、まずは心理からかんがえてみましょう。
~ 心理 ~
① MTF-MA(1時間足の短期MA)も上向きであり、そこに押し目が入って再度高値をトライしているので、目線は上として買いで攻めたい。
② 一方、「当日の動きとしてはレンジ」であり、東京時間で付けた高値をロンドン時間で試しても抜けておらず、それもライン①で見事に反発していることから今すぐには買いたくない(上抜けるまで根拠がない)。
③ 売りについても、ライン①で再度反転する保証もない(=レンジが継続する保証がない)ことと、大きな流れが上なのでとても売れない。
※これについては逆張り(ここでは売り)からのドテン戦略は有効ですが、本記事では割愛させて頂きます。詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
④ NY時間でライン①を勢いよく抜いてきた場合、乗り遅れによる機会損失が怖い。
⑤ しかしながら、ブレイク後は損切ラインが遠くなるのでエントリーが怖い(俗にいう、高値掴みのリスクがある)。
このような心理です。
当日の動きとしてはレンジなので、上にブレイク後に上手くトレードできるかが焦点になってくるわけですが、機会損失と損切幅の恐怖が伴いますね。
毎回の繰り返しで恐縮ですが、トレードは如何なる時でも根拠が必要です。
これは勝率を上げることはもちろん、ポジション保有中の心理状態やトレード後のメンタル管理に大きく影響を及ぼすと考えています。
たしかにそうだね!
ここでの「根拠」は、例のアレ?
はい、例のアレです。
やはり、意識されているライン①を明確に抜けた時となります。
ここで、ラインを抜けるか抜けないかの判断は、「5分足の実体で明確に抜けたかどうか」を見るとトレード精度が上がります(トレードするチャートが5分足だからです)。
明確にという定義は人それぞれですが、分かりやすい表現をすると「誰が見ても明らかに」という状況だと思います。
したがって、買える根拠が出てからトレードするという大前提のもと、細かな戦略を立てていくことになります。
デイトレードはこの戦略で結果が大きく変わるので、もう少し掘り下げていく必要があります。
根拠と戦略が大事なのは分かった!
でも、ブレイクに乗るのはやっぱり怖いなぁ・・・
そうですよね。
ですから、ここでも「例の戦略」が有効なわけです。
他のトレード解説記事でも書いていますが、順張りトレードにおいては分割エントリーが非常に有効です。
それは、乗り遅れと機会損失の恐怖を同時に解決できるからです。
この局面で考えると、ブレイクした後に本当に買いたい場所は押し目が入るであろう場所(=意識されてきた水平線=ライン①)かと思います。
ですが、そのまま勢いよく上昇するとエントリーしにくいので、まずはブレイクで1発買い、押し目が入ればもう1発買うという戦略が有効になります。
伸びたら伸びたで勝ちだもんね!
その通りです。
トレードは、勝つことよりも負けないことが大事ですよ。
念のため強調させて頂きますが、このブレイクでエントリーができるのはライン①という意識されるラインでの反応が事実としてあり、更にそこを抜けたという事実があるからです。
要するに、よく分からないラインではく「よく効くラインで反応して抜けたから」ということです。
ちなみに、抜けた後の行先は・・・
はい!はい!
抜けたら次のラインを目指すんだよね!
さすがですね!
ライン②がターゲットプライスになります。
以下、実際のチャートです。
結果、ライン①をブレイクした後、そこには押し目を付けずに上昇しましたね。
まさに、「押し目待ちに押し目なし」と言ったケースです。
そして、こちらもいつも通りですが、ターゲットであるライン②に吸い寄せられるように到達しています。
分割エントリーすれば良かったケースだね。
この場合だと大きな利益は獲れないけど、利益0よりは嬉しい!
このように、順張りエントリーにおいてはこれらの鉄板ラインでの反応を根拠として分割エントリーという戦略を立てると、上手くトレードできる数が増えると思います。
分割するときのロット数やエントリー場所を自分に合うように最適化して、納得できるトレードを心掛けましょう!
繰り返しますが、デイトレは「根拠に基づいた戦略」が大事です!
今回は解説のために綺麗なチャートを選定しましたが、この鉄板ラインの傾向は他でも頻繁に見られます。
反発するゾーンだけでなく目的地の目安が分かるので安心してトレードができるようになります(リスクリワードも非常に考えやすいです)。
このような感じで、この鉄板ラインを使い環境認識しトレード戦略を組み立てるとチャートがとてもシンプルに見えるので、是非オススメです!
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